近年、急速な技術革新とデジタル化の波が世界中の産業を変革が起きています。AI(人工知能)の発展により、様々な業務が自動化され、新たなビジネスモデルが登場しています。
このような変化の中で、将来的に有望な職業や資格を見極めることは、個人のキャリア計画において重要な要素となっています。
今回は司法書士資格がこれからの時代においてなぜ有利なのか。その理由と司法書士試験の突破方法、合格後の目標設定について探ってみましょう。
2024年4月から『相続登記の申請義務化』が始まります。
相続によって引き継いだ不動産は『所有権を取得したことを知った日から3年以内に相続登記の申請をしなければならない』と定められました。
違反した場合は10万円以下の過料が課せられることとなっています。
すでに相続を終えており、登記を行っていない不動産を所有している人も法律施行後(2024年4月1日から)3年以内に登記を行う必要があります。
このような事情から現在司法書士に多数の相談が寄せられており、今後数年間にわたって不動産登記関連業務が確実に増えることが予想されています。
司法書士や税理士などの士業がAIによって淘汰されると囁かれていますが、少なくとも現時点で具体的な兆しは見えておらず、向こう数年間はAIが士業に取って代わることは無いです。
このように司法書士資格はAIが発展している現代においても、相談者から求められる専門性に応えるためのプロとして安定した需要を持つ資格です。
司法書士試験には受験資格が必要なく、年齢や学歴を問わずに全ての人が受験することができます。
しかし、司法書士試験の合格率は4〜5%程度と非常に低い難関資格です。
司法書士を目指す場合、まずは専門知識の習得や過去問の解答、模擬試験の受験を通じて、合格への自信をつけましょう。
もしも、独学での試験突破に限界を感じた場合は、予備校や通信講座を利用し、経験豊富な講師から学ぶことで効果的な学習が可能です。
持続的な努力を通じて、司法書士試験の突破を目指し、将来のキャリアを築くための第一歩を踏み出してみてください。
ここでは試験合格に向けた具体的な取り組みを5選紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
司法書士試験は法律の幅広い分野から出題されます。
具体的には『民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法、供託法、刑法、憲法』の計11科目を学習する必要があります。
中でも『民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法』の4つは主要4科目と呼ばれており、全出題数(70問)のうち82%(53問)を占める重要な4科目となっています。
このように出題範囲を闇雲に勉強するのではなく、試験の傾向を知り、具体的な対策を取って試験に臨みましょう。
なお、試験は午前、午後の部の試験で35問(午前、午後それぞれ105点満点)からなる択一式の試験をそれぞれ行い、午後の後半に2問の記述式試験(70点満点)を受験する流れとなっています。
試験は全72問の280点満点となっており、合格ラインは毎年変わるため明言はできませんが、例年の傾向から80%程度の正答率があれば合格の可能性が高いと考えられます。
さらに、試験には午前、午後の択一式問題でそれぞれ合格(足切り)ラインが設けられており、70〜80%程度の点数が取れていないとその時点で不合格となります。
基礎知識の学習を終えたのであれば、次は過去問に取り組むことも効果的です。
基本的な難易度の高い勉強のスタイルとして、過去問は9割はとれるようにしておくことが必要です。1年で3回は過去問を解いておくことが一つの目安です。
人間は記憶を定着させる為に反復学習を行うことが効果的とされており、勉強したことはすぐに問題集などを解くことで記憶がより強固に定着していきます。
新しい情報を次々と学習するよりも、学習の進捗に合わせて問題集や過去問に取り組む習慣をつけるとより合格率が高まります。
司法書士試験のように合格難易度が高い試験の場合、様々な教材が販売されています。
試験直前の対策として模試コースなどの受講を行うことでより、試験本番に近い環境で対策を取ることが可能です。
試験結果を分析して苦手分野を特定し、問題点を克服していきましょう。
ここまで紹介した対策は基本的に自己管理を行うことで着実に学習を進める方法をお伝えしましたが、様々な事情から自分だけで学習を進めるのが困難なケースも考えられます。
そういった場合は、司法書士の予備校に通学することや、通学とwebを同時に活用できる予備校もありますので、webを活用することで欠席した場合の授業を見返したり、復習として見返すなど、効率的な学習計画を立てることができます。
多数の実績に基づく適切なカリキュラムが準備されているため、指示に沿って行っていれば合格は近づいてきます。
受験仲間も増えるので、予備校に通学することはおすすめです。
最後に、試験合格に最も重要なポイントは『継続する』ことです。
ここまで合格に向けて効果的な取り組みを紹介しましたが、全て継続することで効果がある取り組みになります。
全ての試験にいえることですが、合格できない一番の要因は『途中で学習をやめてしまう』ことにあります。
毎日1時間でも良いので学習の習慣をつくり、努力を続け、途中で諦めない地道な努力が最も大切な取り組みになります。
ここまで紹介したポイントをおさえて、地道に続けられさえすれば試験に合格しますので、目標に向けてぜひ頑張ってみてください!
実際に司法書士試験に合格した後も勉強は必要になります。
実務を行う上で頻出する分野について深掘りして学んだり、顧客との円滑なコミュニケーションを行うためのビジネススキルも重要です。
顧客との関係性構築に悩んでいる方は、ビジネスマナーや営業テクニックを学べるセミナーや本、動画などで積極的に学習していきましょう。
司法書士業務を行っていく中で、顧客から関連した相談を受けることも多々あります。
相続に関する税務相談や不動産の相談、登記した会社の就業に関する相談など、関連する業務は多岐に渡ります。
ダブルライセンス、トリプルライセンスを取得して活躍する司法書士もいますので、宅地建物取引士や土地家屋調査士、難易度はやや上がりますが、社労士や税理士、司法試験など、周辺資格にチャレンジすることもよいでしょう。
AIが主流になりつつある現代においても、何もわからない状態からプロに相談する安心感は今も昔も変わっていません。
AIは使い方次第では頼もしい味方になってくれますが、プロンプトと呼ばれるAIへの命令文の書き方が難しく、全く何の情報も持っていない状態で専門的なアドバイスを受けられるほど、まだ高度に発達していません。
特に今年から始まっている『相続登記の申請義務化』によって司法書士の存在感は増していくだろうと考えられます。
何か手に職をつけるために資格取得を頑張ってみたいと考えている方にはおすすめできる資格の一つと言えるでしょう。
司法書士試験の合格難易度は高いですが、基礎知識の習得、過去問や反復学習、模擬試験、予備校や通信講座の活用、そして持続的な努力を継続することで、試験に合格することができます。
とても社会的に影響力の高い職業である為、資格取得後のキャリアパスや、自分がどのように顧客や社会に関わっていきたいのか、目標を明確にすることでモチベーションを維持して試験合格に向けて頑張ってみてください!
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