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就職・転職のこと

2013年11月19日 司法書士試験新合格者の方へ(事務所選びについて)

合格発表後ということもあり、司法書士新合格者の方とお話をする機会が最近多いのですが、皆様の就職活動に対する考え方は本当に様々だと感じます。
すでに就職を決めて働いている方もいれば、慎重に事務所選びを行っている方もいらっしゃいます。
ですが、お話を伺う中で皆様共通している悩みをお持ちでした。
それは、漠然とした不安をお持ちであるという点です。
では、不安の原因はいったい何なのか、よくよく話を伺っていくと、問題としては大きく下記の3点に集約されると考えております。

 

  • 就職に際して、どのような事務所を選べばよいのか悩んでいる
  • 応募書類をどのように書けばよいかわからない
  • 面接対策をしたいが、どのような質問がくるかわからない

 

今後の就職活動を考える一端として、上記の点についてお答えしたいと思います。
今回は、まず事務所選びについて書かせていただきます。
(※下記はあくまで弊社独自の視点ですので、ご参考までにご覧ください)

 

【今後独立開業を希望されている方】

業務分野について

どのような分野で独立をお考えなのかにもよりますが、司法書士といえば不動産登記です。「裁判業務を極めたい!」といったような理由がある方は別ですが、まずは基本である登記実務をしっかりと経験し、司法書士としての力をつけていただきたいと思います。

事務所規模について

・小~中規模の事務所で経験を積む
利点としては、分業化されず様々な点に携われる点です。外回り、書類作成、決済業務など、全体の流れを掴みながら仕事をすることができます。また、裁量が大きくなる分、お客様とのやり取りも多くなると思いますので、大変ながらも仕事のやりがいや苦労も経験できるでしょう。
注意点としては、事務所によって、決済業務は所長が担当するため、ほとんど携わることがないというケースもあるようです。そのため、司法書士勤務をしていても登録の必要がないという理由から、有資格者として補助者業務が長くなる可能性もございますので、事前に確認するとよいでしょう。

 

・大手事務所で経験を積む
利点としては、大量の決済業務を経験できることです。そのため、司法書士として必要な決済に関わる知識・経験を比較的早い段階で習得することができると考えています。また、個人事務所では携われないような、スケールの大きい案件があることも魅力の一つです。更に人数が多い事務所ですと、ゆくゆくは所員のマネジメントなど、組織内でのキャリア形成などを経験できることが可能な事務所もございます。開業をして、所員を雇うことになった際には、その経験が生きるかもしれません。
注意点としては、業務が分業制になっていることが多いため、幅広く経験することが、個人事務所よりも難しいことが予想されることです。司法書士の仕事の工程を幅広く、なんでも経験したいという方には少々不満が残るかもしれません。また、別の視点になるのですが、面接時の注意事項として、特に司法書士法人では、できるだけ長く働いてほしい、ゆくゆくのパートナー候補として採用されることが多いため、独立開業希望の方を懸念する可能性があります。

 

【独立開業を希望していない方】

業務分野について

独立を希望していない方についても、まずは不動産登記実務を経験することをお勧めします。今後、業務を経験する中で、商業登記や成年後見、裁判業務と興味が移っていくかもしれませんが、まずはベースとなる不動産登記を経験していただきたいと考えています。
※旧司法試験受験生やロースクール修了生で、以前より裁判業務に携わりたいと考えていた方は、最初から裁判業務に携わるということでも全く問題ないと考えております。

事務所規模について

・小~中規模の事務所で経験を積む
利点としては、やはり幅広く業務に携われるという点です。独立をお考えでなくても、様々な業務を経験し、スキルアップできることは非常に喜びを感じる一面だと思います。また、お客様とのやり取りで大変ながらも仕事のやりがいや苦労を感じることは、何にも代えられない経験です。
注意点としては、一カ所で長く働きたいと考えた場合、待遇面と事務所の永続性を検討する必要があると考えています。待遇面については、事務所の経営を考えた際、収益としては大量案件を扱う大手法人の方が良いため、待遇面について差が出てしまう可能性があることです。
昇給も、一定ラインで止まってしまうケースもあるようです。また、個人事務所で所長が高齢の場合、先生の代で事務所を閉鎖するのか、事業承継をするのか、法人化をして永続性を持たせる計画があるのかどうか、という点も考えなければなりません。
※上記ケースはあくまで一例です。個人事務所でも待遇がよいケースもございますのでご注意ください。

 

・大手事務所で経験を積む
大手事務所の利点は、一般的に大量案件などを扱っているため収益がよいという点、分業が進んでおあり自身の仕事に専念できるという点、法人化をしているところが多く永続性があるという点です。収益がよいと待遇面にも反映されることが多くなるため、経験を積んで、業務をこなしていき給与をアップしていきたいという方にはおすすめです。分業が進んでいることについては、なんでも自身でこなさなければいけない個人事務所と比べて、書類作成などは補助者の方がサポートしてくれます。
そのため、決済業務の準備やクライアント対応に時間がさけるというメリットがございます。場合によっては、個人事務所よりも残業が少ないという法人もあるようです。永続性については、法人化されており、人数が多いと、個人事務所に比べて長く勤務できる素地が備わっています。代表の先生に何かがあっても、他の資格者がサポートに入るなど代替がきくようになります。これは非常に大きなメリットとして挙げられます。
注意点としては、やはり分業化されているため、携わる業務に成約がでてきてしまうということです。独立志向が無くても、色々と経験をしたいという方には物足りない面があるかもしれません。ですので、業務内容や携わる仕事の範囲という「横軸」的広がりよりも、事務所のマネジメントに携わるなど、「縦軸」的広がりにやりがいを見いだせないと、少々つらくなるかもしれません。

 

【まだ進路が定まっていない方】

業務分野について、現段階では何とも言えませんが、それだけに今後、どの分野にも進めるように、司法書士として力をつけておきたいところです。最近では、成年後見、相続分野に興味があるという方も非常に増えておりますが、それであれば不動産登記の経験は必須となります。ですので、まずは登記業務を経験することをお勧めします。
裁判業務に興味があるのでしたら、裁判を多数扱っている事務所へ進むのも問題ないと思います。なるべく件数を多く扱っている、もしくは小規模の事務所に進み、数もしくは質が濃い事務所を選びたいところです。
事務所の規模については、お考えにより様々ですが、もし社会人経験がなく、ビジネスマナーに不安があるようでしたら、先輩が多そうな事務所に進む方が良いかもしれません。
周りに聞ける方がたくさんいる環境は非常に心強いと思います。ただ、先生1名、事務2、3名という事務所でも、先生との相性が合うようでしたら、良い意味で鍛えてくれると思います。規模と先生との相性という2つの指標で選ぶのも良いかもしれません。

 

以上、簡単ではございますが、弊社なりの意見を述べさせていただきました。ご参考にしていただければ幸いです。
ですが、皆様、ご事情はそれぞれ異なるかと思いますので、一概には言えないとも感じておりますので、個別にご相談したい方は、是非お問い合わせください。

 

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