就職・転職のこと

2013年12月02日　司法書士試験新合格者の方へ（面接対策）

前々回からの続いている、司法書士試験新合格者の方へのシリーズは今回が最後となります。最後は面接対策についてお伝えを致します。
面接対策の具体的な内容については、面接対策にて詳細を記載しておりますので、ここではより大きな枠組み（考え方）をお伝えできればと考えております。

 

面接において、採用の成否分けるポイントは一体何なのでしょうか。様々な要因があるため、一概に言えませんが、これまで多数の面接同席をさせていただいた立場から言わせてもらいますと、

 

１．自分自身を客観的に見ることができるか

 

２．相手の立場に立って物事を考えることができるか

 

という２点ではないかと考えております。

 

１．自分自身を客観的に見ることができるか
自身の強みと弱みをしっかりと把握しているか、ご自身で感じている自分のキャラクターと客観的（まわりから見た）な意見に乖離がないか。これらは、自分自身を客観視できているか否かを見分ける一例となります。

 

このことは、いかに自分自身を認識しているかがポイントなのですが、なかなか難しいことだとも思います。そこで、新卒の就職活動ではおなじみの自己分析と似たようなことを是非行ってほしいと考えております。これを行う簡単な方法は、友人（親友に限る）から見て、または家族から見て自身はどういった長所と短所があり、どのような性格なのか聞き、分析をしてみましょう。もし相違がある場合、なぜ食い違うのかを考えながら、その差を埋めてください。

 

上記の事は、「面接と何の関係があるのか」と思われるかもしれませんが、司法書士事務所の面接で先生方が重視しているポイントは、応募者がどういった性格の持ち主かという点です。また、そこから派生して性格だけではなく、ご自身の事を必ずと言っていいほど聞かれます。これまでどういったお考えで進学をしたか、なぜ司法書士を目指したか、その他どういった経験をしてきたか、趣味は何なのか、座右の銘は何か等、実に多岐に渡る項目です。そのため、想定外の質問をされて戸惑ってしまい、黙ってしまいますと、採用する事務所側は心配してしまいます。そういったことにも対応できるように、是非行ってください。

 

 

２．相手の立場に立って物事を考えることができるか
例えば、クライアントの立場に立っていかに考えることができるか。この視点があるかないかで、仕事にも影響がでてきます。金融機関や不動産業者といったクライアントのことを考えれば、「相続の依頼をされたが、今後の工程を考えるとこういったリスクがあるかもしれない。また、今後●●というポイントで困難が生じるかもしれない」といったことを先回りして考えられるか、そして先方に伝え、提案できるかといったことです。

 

面接では、この視点があるかどうかを見てくることがございます。といいますのも、司法書士の仕事をしていくうえで、クライアントから言われたとおりの事だけをやるのでは、差別化にならないからです。社会人経験のある方は、これまでの就業経験の中に、その視点があるかどうかを見てくるかと思います。例えば、「これまでの仕事で工夫した点、苦労した点、成功例・失敗例などあったら聞かせてください」といった質問です。これにどう回答するかで、印象が変わっていきます。

 

今すぐにこういった視点を身につけるのは難しいかもしれません。人とコミュニケーションをとる際、自分自身がどう感じるかという主観（喜怒哀楽の感情）を先に感じてしまうものです。そこで、「相手の発言・質問の意図は何なのだろう」ということを考える癖をつけるとよいと思います。そう考えていけば、相手が憤っていても、「なぜ憤っているのか」と冷静に考えられる癖がつくと思います。

 

■面接対策の詳細について
http://www.kouken-site.com/mensetutaisaku.html

 

面接対策については、事務所の特性等で変わってくるかと思いますが、上記のような大枠の考え方ができている方であれば、応用が利くと思います。また、うまく回答できなくても、それまでの面接でのやり取りを考えれば問題ないと判断されると思います。

 

本来であれば、より具体的な事例を記載したかったのですが、ご相談いただいた方のプライバシーの問題もございますので、抽象的な内容となってしまいました。この状態で伝えるということは、なかなか難しいものがございます。詳しく知りたい方は是非ご相談ください。

 

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