ニュースと司法書士

2014年04月21日　婚活詐欺から思うこと

先日ある事務所の方とお話をした際に、世間話で婚活詐欺の話題となりました。
皆さんも報道を通じてご存知かもしれませんが、婚活サイトを通じて知り合った交際相手が、実は不動産会社のセールスマンで、不要な投資用マンションを交際相手に買わせるというものです。
購入後は連絡が取れなくなるケースが多いようで、最初から販売を目的としている可能性が高い、人の感情につけこんだ詐欺事件です。
被害者は、元交際相手が勤務する不動産関連業者などを相手どり、現在集団訴訟を起こしているようです。

上記の流れは、当然のことと思いますが、個人的に注意しなければと感じた点があります。
それは、被害者が金融機関にも賠償を求めているという点です。
安易に融資審査をした金融機関側にも責任があるという主張のようです。
以前、ペニーオークション詐欺がありましたが、その会社の広告等で関係をもっていた芸能人のステルスマーケティングも問題視されました。
次元や状況は違うかもしれませんが、似た構図を感じてしまいました。
考えすぎかもしれませんが、このことを突き詰めていくと、決済の場に立ち会った司法書士の本人確認に問題はないのか。
そういった議論に、今後派生していく可能性もあるのかもしれないと、事務所の方のお話を聞いて考えてしまいました。
このサイトをご覧の方は、決済の重要性を認識されている方ばかりだと思いますが、雑談から感じたことを共有したく、今回のブログとさせていただきます。
改めて、決済の重み、司法書士の仕事の重要性を感じた瞬間でした。

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