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司法書士事務所での就業後に起こりやすいトラブル

 

就業後に事務所とトラブルになってしまった、というご相談をいただくことがあります。面接時に聞いていた内容と相違があり、事務所と話し合いをしたが解消できなかったという内容を多く伺います。そのため、入所後すぐに転職活動を開始した、または早期退職を余儀なくされたという事態が発生しています。
これは何が原因なのでしょうか。共通して言えることは、事務所、求職者の双方の確認不足があるという点です。求職者の方からよく伺うのは、「疑問点や諸条件で不明な点があっても解消しないまま入所してしまった」という内容です。そのため、入所後トラブルになったというケースが大半でした。特に自己応募ですと、面接の場では聞き辛く、不明点が解消できない傾向にあるようです。
そこで、これまで弊社にご相談いただいた事例から、就業後に起こりやすいトラブルを考えます。伺った内容の中で特に多かったものを「就業環境に関すること」、「業務に関すること」、「待遇に関すること」の3つに分け、具体的な理由とともに対策を考えます。

就業環境に関すること

面接時の説明よりも残業時間が多かった

【相談内容】

残業時間が面接時に聞いた時間よりも多く、戸惑っているというご相談内容です。残業時間は繁忙期と閑散期で波があるため、一概には言えないようです。特に大都市圏にある司法書士事務所では、登記の依頼が増加傾向にあり、以前よりも忙しくなっている事務所が増えてきております。

 

【対策案】

残業時間を確認する際には、閑散期と繁忙期の2つを確認し、どの時期が繁忙期か確認する方がよいかもしれません。そして、実情を聞いた上で、自身で就業してもやっていけそうかを判断してみてください。

先生や上長と合わない

【相談内容】

就業をしてみて、先生や上長と合わないというケースです。良く聞かれるのは、面接時と就業中のギャップです。面接では温厚そうであったのに、就業を開始してみると厳しく、就業を続けられるかが不安だというご相談内容です。

 

【対策案】

相性については、実際に就業をしてみないとわからない点が多く、事前に確認が難しいと考えています。ただ、弊社では採用のご依頼をいただく際、求める人材像が明確にならない場合、次のような質問をすることがあります。「これまで採用された方の中で、どういった方が事務所に合わなかったでしょうか」。この話をしてみると、先生や採用担当者、事務所との相性がある程度わかる場合があります。ご参考にしていただければ幸いです。

事務所の雰囲気がピリピリとしていて働きづらい

【相談内容】

業務が忙しく、事務所の雰囲気がピリピリとしていて、働きづらいというご相談内容です。

 

【対策案】

忙しい環境が好きな方もいれば、ある程度落ち着いた雰囲気で仕事をしたいという方もいらっしゃいます。この点は事務所選びでも重要なポイントです。面接時に先生や上長になる方と話をして、雰囲気を感じていただくことはもちろんですが、面接後に事務所内を見学させてもらいましょう。もし難しいようであれば、先生だけではなく、他の所員の方にもお話を伺う機会を設けてもらうといいかもしれません。

事務所の体制が変わりそう

【相談内容】

所長が引退し、親族の方や副所長が事務所を承継することになったため、今後が事務所の体制が変わりそうで不安を感じているというご相談内容です。

 

【対策案】

このご相談については、就業をしてみないとわからない点です。ただ、所長が高齢の場合ですと、近々承継する計画があるかもしれません。その場合、後継者候補となる方が面接に同席することも多いので、その方との相性を見る必要があると思います。面接だけではなく、所内の見学をして雰囲気を掴むことをおすすめします。

業務に関すること

司法書士登録をすることができない

【相談内容】

司法書士として就業したいが登録をさせてくれないという相談内容です。事務所によっては、司法書士登録を必要としないケースもあるようです。特に決済の件数が少ない事務所などは、必要性もないため、有資格者補助者として勤務をすることもあると聞きます。

 

【対策案】

司法書士登録を希望されている方は、面接時に確認が必要です。具体的には、司法書士登録の必要性を確認し、どのタイミングで登録をするか目途を伺うようにしましょう。

業務に偏りがある

【相談内容】

決済の立ち合い業務が大半を占めているという内容、また債権譲渡や信託など特殊な登記の扱いが多く、移転、抹消、設定といったオーソドックスな案件に携われないというご相談内容です。

 

【対策案】

事務所としては、不動産、商業、相続、後見といった様々な案件を扱っていたとしても、すでに専任の担当者がいるかもしれません。その業務に携われるかは、面接時に確認が必要です。当面は不動産登記に関する内容が主だったとしても、今後他の業務にも携われる可能性があるかなど、より具体的に質問をしてみてください。

教えてくれると聞いていたが、実際にはほとんど教えてくれない

【相談内容】

面接時にわからないことがあれば、先生自身や先輩司法書士が教えると聞き入所したが、みんな忙しそうで、外出が多い。そのため、わからないことがあっても聞き辛い、質問をしても後回しにされてしまうというご相談内容です。

 

【対策案】

面接時に教育体制についての質問をしてみること、また入所後、どのような業務を担当するかを確認してみてください。教育体制が整っている事務所は、まだまだ少ないのが現実です。もし、体系だった教育体制がなかったとしても、先生や先輩と同行して仕事を覚える形式であれば、業務の間の移動時間中で質問をするなどできるかもしれません。

待遇に関すること

月給にみなし残業が含まれていた

【相談内容】

面接時に月額の給与の説明があったものの、残業代については説明がなく、就業してからみなし残業込みの給与体系だと判明したというご相談内容です。

 

【対策案】

最近では事前の情報開示を積極的にしてくれる事務所も増えてきました。給与については、聞き辛い事項だと思いますが、面接時にしっかりと確認をしましょう。「月給」、「残業代の支給の有無」、「昇給の有無」、「賞与の有無」、「司法書士登録会費支給の有無」、「試用期間の待遇」については、最低限確認しておくことをおすすめします。

賞与があるといわれていたがでなかった

【相談内容】

面接時に賞与があるといわれていたが、支給されなかったというご相談内容です。

 

【対策案】

司法書士事務所においては、「賞与支給(業績連動)」、「賞与支給(年2回を想定)」、「年俸制のため支給はなし」というケースがほとんどです。近年の競争激化もあり、業績が伴わないと支給をされないという場合も出てきました。「賞与支給(業績連動)」、「賞与支給(年2回を想定)」という場合には、前年度の実績を聞くこと、またどのくらい在籍をすれば支給対象になるかを確認しましょう。
本件も聞き辛い事項ではありますが、特にご家庭をお持ちの方や一人暮らしの方にとっては、重要な事項です。しっかりと確認をして下さい。

 

いかがでしたでしょうか。皆様にとって就職・転職活動の参考になれば幸いです。
弊社の就職・転職サポートでは、事務所の概要・諸条件などの概略を確認し、求人情報としてご提案いたします。また、面接時の同席も行い、面接終了後のフォロー、内定後の諸条件の確認(もしくは条件面談の設定)を行い、ミスマッチを防ぐよう努めております。
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